Massive Fire on Queen W.
トロントに住んでいる方なら耳にタコができるであろうくらい報道されまくっていたQueen Steet West クイーンストリートウエスト(Queen × Bathurst付近)で2月20日(水)早朝5時半ごろに発生した大火事。このエリアのTTC(ストリートカーやバス)のサービスは止まり、足止めをくらった人も多いのではないだろうか。
この地域は保存エリアに指定するべきとの声もあがっていたほど、ユニーク、もしくはアートなお商や古い建物が建並ぶクイーンストリートウエストの一角。私も活動中のプロジェクトではツアールートに組むなどよく利用していた商店街である。
National Postによれば、当日午後には大半の炎が消し止められたものの、煙がくすぶり続け、最終的に消火活動が終了したのが21日(木)早朝。築100年以上もの古い煉瓦造りのビルに発生した火は、3つのビルの9軒の商店と2階居住部分に瞬く間に燃え広がったようで、建物の崩壊の危険性が大変高かったため消火活動は困難を極めたようだ。
商店の中には40年以上続いていた音響機材の店や、災害保険に加入していなかった店、一点ものの服飾を扱う店、一台70万以上もするようなこだわりの自転車を売る店、マリファナ愛好家へ各種器具を売る店などがあり、住居や住居を失った人は総勢60人にも昇るなどその被害は非常に大きく深刻なものとなっている。

National Postより(図クリック拡大)
公式発表では火元と原因は捜査が始まったばかりでまだ突き止められていないとのことだが、National Postが掲載している被害状況(2月20日22時付け)をみると、素人でも真ん中のビルが出火元であろう想像はなんとなくつく。真ん中のビルとは、ビデオ屋(Suspect Video → 一風変わった品揃えと怪しい店構えが好きで、私はときどき覗いていた)と音響機器の店(National Sound)であり、この東隣の服飾店(preloved)の女性オーナーの証言や多くのメディアで「火元はNational Sound」とされているようだ。
この地域に住む人がテレビで「(燃えた建物の)関係者や住人はお互いみんな知り合いでとてもよいコミュニティなので残念だ」と話していたが、これだけ被害が大きく、また被害者のやりきれない怒りも伴って、今後 責任の所在や保障をめぐって泥沼になる恐れもでてくるかもしれない。考えすぎかもしれないが、そうなってしまう可能性があるのは残念だと含んでいるように私には聞こえた。

消火活動には30台の消防車、150人の消防隊員を動因して行われたが、現場はWindchill(風が吹いたときの体感温度)が-20℃と大変厳しい寒さの中、建物や木々、電線などにかけられた消化水はみるまに凍りつららが下がり、ユニフォームを濡らして炎に飛び込む隊員も炎から出ると濡れそぼったユニフォームが瞬く間に凍るありさま。その風景はさながらティムバートンの映画の世界に入り込んだかのようである。現在までに消防隊員3人が凍った道路上での消火活動で滑って転倒し軽い怪我を負ったという報道がされている。
※ 消防隊の活躍の写真は次の記事へ

この火事で住居を失った30人は近くのコミュニティセンターに非難し、キリスト教系支援団体Salvationarmy サルベーションアーミー(日本支部もあるそうです。→ 救世軍)の支援を受けているそうだ。またいくつかの地下鉄TTCの駅では募金活動が行われているとのこと。
※ 今回の火事に関するSalvationarmyの支援に関する声明はこちら




