The Body World 2
日曜日, 11月 6th, 2005「The Body World 2 - The Anatomical Exhibition of Real Human Bodies (本物の人体を使った解剖学的展示)-」

写真は公式サイトから「お借りして」ます(勿論館内は撮影禁止)
日本でも1996-1998年横浜にて、2004年東京・有楽町にて「人体の不思議展」が開催され物議を醸し沢山の人が訪れていましたが、ここトロントでも9月末から同催事(今回で2回目)が始まったので早速Ontario Science Centreオンタリオ・サイエンス・センターへ夫婦で行ってきました。
ドイツの医者Gunther von Hagensグンター・フォン・ハーゲンス博士の発明(?)「Plastinationプラスティネーション」によって、ある標本はプラスチック、ある標本はゴムのように、そしてある標本はガラスのように変化し、切り開いたり、スライスが可能となりました。人は自分達の体がどうなっているのか、様々な動きに対して筋肉や筋などがどのように動くのか、またそれらの筋肉がどのように脂肪や骨と繋がっているのか、病気とはどのようなものなのか、器具を埋め込む手術や治療とはどのようなものなのか、生命誕生の神秘とはとのようなものなのかなどを実際に目で見て、あるときは触れて、理解できるようになったのです。
(標本が判りやすくカテゴリー毎に説明されたものはこちら)
東京開催時の様子(2004年)
日本でも過去に2度、横浜と東京で観ましたが、今回一番驚いたのは子供が沢山観にきていたことです。日本では殆ど見かけませんでした。日本では赤ちゃんを抱いたお母さんとか、高校生くらいのものだったのに、まさに一番上の写真にもあるように幼稚園児や小・中学生ぐらいの子のなんと多いこと!
2週間の胎児(5mmあるかないかのサイズ)の標本を見ていた5~6歳の男の子とお母さんの会話。
子「Oh my god, mom! Was I such tiny?(えぇっ、ママ!僕もあんなに小ちゃかったの?)」
母「Yes you were, honey.(ええそうよ、ハニー)」
会場では2週間から生まれる直前まで順を追って20体近くの標本が並んでいます。日本の法律「母体保護法」で22週以降は中絶はしてはならないと決められていますが(母体外での生命維持が可能ということから)、その胎児のなんと大きなこと!7週目でもう手の指まで形成されているんです。私は「中絶絶対反対」派ではありませんし妊娠も未経験ですが、胎児の標本を見ているうちに、妊娠してからどんなに短い時間であれ、やはり一つの大切な命なんだと実感しました。
常に賛否両論の絶えないこの展示会ですが、様々な層の来場者の、それぞれの視点・レベルで命や身体というものについて考えることに繋がってゆくのなら、それだけでも充分開催の価値はあると私は思います。(ちなみにリンク先記事の2ページ目にある「プラスティネーション処理をされた馬」と「フィギュアスケートペア」は今回会場にお目見えしていました)
なお、この展覧会はトロントでは2006年2月26日まで行われています。(Ontario Science Centreオンタリオ・サイエンス・センターにて)
